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活躍協創プロジェクトとは

 活躍協創プロジェクトは、企業経営者の有志によって始まった、業務を通じて企業とある人の豊かな関係性を構築する試みです。
 
 障害者の雇用は以前に比べて進んだ面はあるものの、今なお多くの障害者にとっては働く機会を得られていない、もしくはやりたい仕事に挑戦する機会が得られていない環境にあります。
 一方、多くの企業においても、業務の効率化や生産性向上といった課題に直面しながら、新たに人材を雇用することができずにいるという状況にあります。
 業務を自動化したりシステム化したりしても、やはり人手でおこなう業務は必ず発生します。そしてその業務は、社外の誰かにとっての「新たなチャレンジ」につながる可能性を持っています。
 
 企業が積極的に障害ある人達と一緒に業務を行う仕組みを構築することで、障害ある人にとっての新たなチャレンジする機会と選択肢を生み出すことができます。「はたらく選択肢」を増やすことで、幸福な社会づくりに繋がります。
 
 このプロジェクトは既存の雇用の枠にはとらわれない形で、社内に多様性を生み出します。さらには、社外との豊かな人の繋がりは相互の幸福度を向上させ、幸福度の向上による生産性や創造性の向上が見込めます。

英訳プロジェクト立ち上げの経緯

 この度、株式会社エル・ティー・エス(以下LTS)との間に社内ポータルの英訳プロジェクトが立ち上がりました。ここでは、プロジェクトの内容や様子についてご紹介いたします。
 
 LTSでは近年、外国籍社員が増えてきたため、社内資料の英語化を進める必要性がありました。その中でも、就業ルールや社内情報をまとめた社内ポータルサイトは優先度が高く、このプロジェクトが発足しました。

プロジェクトの体制とコミュニケーション

 英訳プロジェクトのチームは、 パートナー1名、活躍協創プロジェクト2名の計5名で構成されています。
 契約は活躍協創プロジェクトを介して行われますが、業務コミュニケーションは発注元企業とパートナーの間で直接行われています。 また、両者の間では業務に関するコミュニケーションだけではなく、三者の間で互いのことを理解するためのコミュニケーションが交わされています。

パートナーの紹介

 このプロジェクトでは、茂森勇さんをパートナーに迎えています。
 茂森さんは生まれつきの脳性麻痺で、身体障害があるため普段車いすで生活されており、キーボードも1文字ずつでないと打てません。言語障害もあるため口頭での会話は難しく、複雑な内容のやり取りは基本的にテキストベースで行う必要があります。
 
 そんな障害をもつ茂森さんですが、実はアメリカへ留学し、シリコンバレーでITエンジニアとして就業するといった豊富な経験を持っていらっしゃいます
とても前向きで笑顔が素敵で、話していると元気を分けていただける明るい方です。
 このプロジェクトには副業として参画していただいており、本業の合間に英訳作業を進めていただいています。
 
 ご自身で紹介動画を作成されているので、こちらもぜひご覧ください。
 

プロジェクトの進め方

 まず発注元であるLTS側が英訳を依頼したいポータルサイトのページを選定し、茂森さんに共有します。
茂森さんはそれを見ながら英訳をし、完成したらLTSへ英訳した文書を成果物として提出します。
LTSは成果物を確認し、内容に齟齬がなければ納品となります。納期や納品物の品質は、日々のコミュニケーションやファイルのやり取りは、LTSで使用しているMicrosoft Teamsのチャットで行っています。
 
 その他に、月に一度オンラインでMTGを実施しており、その中でお互いを知るためのコミュニケーションの時間を設けています。
Microsoft Teamsのチャット上でも雑談や相互理解できるような環境を用意し、コミュニケーションを活性化しています。
 
 今後は、プロジェクトの様子に加えて他の参画メンバーの想いや、茂森さんへのインタビューを掲載します。

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